AKG「K240 MKⅡ」レビュー|クセの少ない真面目なサウンド。軽量で長時間使える点も魅力

こんにちは、もぶるです。

今回はAKGのK240 MKⅡを約1ヶ月使ってみたのでその感想を書いていきます。

Amazonで7,900円で購入しました。

もぶる

やや淡白に感じてしまうくらい真面目な音作りが魅力のヘッドホンです。また、本体が軽量なので、長時間使っても疲れにくいところも良いですね。

AKG K240 MKⅡの良いところ
  • 誇張感の少ないフラットで真面目なサウンド
  • 中音域の表現が良い(ボーカル・人の話し声がクリア)
  • 本体が軽く、長時間使っても疲れにくい
  • 付属品が充実&リケーブル対応
  • 3年保証が付いている(Y3モデル)
  • メガネ着用時も痛くない
AKG K240 MKⅡの気になるところ
  • 音が真面目な分、やや淡白に感じることがある
  • 頭上がややタイトめ
  • 遮音性はほとんどなく、音漏れもする(半開放型のため)

AKG K240 MKⅡについて

K240 MKⅡ
ドライバーサイズ30 mm
感度91 dB SPL/mW
インピーダンス55 Ω
再生周波数帯域15 Hz〜25 KHz
重さ240 g(ケーブルを除く)
プラグミニプラグ/3.5mm ステレオプラグ
ヒビノマーケティングより引用

K240 MKⅡは、オーストリアのウィーンで生まれた世界的音響メーカー「AKG」が設計・製造したヘッドホンです。

同社の名ヘッドホン「K240 Studio」の後継機として設計されました

公式サイトによると、世界中のスタジオでも使われてきた製品とのこと。

もぶる

K240 Studioはリケーブル不可でしたが、K240 MKⅡではリケーブルが可能になっています。

余談ですが、某ぼっち系ロックバンド作品(アニメ版)の主人公が使っているとのことでファンの間では少し話題になりました。

付属品はたくさん

2種類のケーブルと2組のイヤーパッドが嬉しい

AKG K240 MKⅡの付属品は、次のとおりです。

AKG K240 MKⅡの付属品
  • K240 MKⅡ本体
  • 3.0m ストレートケーブル
  • 5.0m コイルケーブル
  • 替えのイヤーパッド(ベロア製)
  • 標準プラグアダプタ(??)
  • 紙類・ステッカー

2種類のケーブルに加えて、替えのイヤーパッドも付いてきます。

自分の買ったモデルは3年の保証も付いており、約8,000円という価格を考えるとなかなかの充実具合です。

ただ、本来は標準プラグアダプタが付属しているらしいのですが、自分のには入っていませんでした…。

運がちょっと悪かったみたいです。

左側の片出しケーブル&リケーブル対応

左側の片出しケーブルを採用。リケーブルにも対応する

ケーブル部分は、片出しケーブル(左側)を採用しています。

リケーブルにも対応しているので、断線してしまった場合も安心です。

もぶる

ちなみに同社の人気のヘッドホンのひとつ「K240 STUDIO」は、リケーブルに対応していません。

AKG K240 MKⅡを使ってみて

ほとんどPCと接続して使用しています

それでは、AKG K240 MKⅡを使ってみての感想を書いていきます。

もぶる

いつもEVO4に接続して使用しています。

AKG K240 MKⅡを使ってみて
  • モニターらしい真面目なサウンド。人によってはやや淡白に感じるかも
  • 音の広がりと音抜けの良さも好印象
  • 本体が軽量で装着感も快適。ヘッドバンド部分はややタイト

モニターらしい真面目なサウンド。人によってはやや淡白に感じるかも

まずは音の感想から。

K240 MK2は全体的に真面目なサウンドという印象を受けました。

高音域は強調されている感じのない自然なサウンド。

めちゃくちゃ伸びのある音というわけではありませんが、突き刺すような感じがなく聴きやすいです。

中音域はくっきりめの音で、伸びと解像度もあります。個人的にK240 MKⅡが最も得意と感じた音域です。

低音域はややボヤけた感じで少し解像度が欠けるように感じました。ただ、量感はわりとあり不足はしていません。

ブーミーな感じもしません。

もぶる

音楽鑑賞だったらボーカル動画だと人の声がかなりクリアに聴こえます。高音が出過ぎていないのと、分離感のよさも相まって聴きやすいです。

音にクセがないため、超得意ジャンルはないですが、不得意なジャンルも少ないヘッドホンです。

低音ゴリゴリな曲以外は、わりとなんでも楽しめますね。

ただ、真面目な音作りな分、人によってはやや淡白に感じてしまうかもしれません。

超ノリノリで音楽を楽しみたい方には向いていないヘッドホンです。

イヤーパッドによって音が変化する

個人的に音・装着感ともに合皮製の方が好み

K240 MKⅡには、合皮製のベロアパッドのほか、ベロア製のイヤーパッドが付属しています。

イヤーパッドを変えると装着感はもちろんのこと、音もけっこう変わる印象を受けました。

合皮パッドは全体的にくっきりめ+フラットな音でしたが、ベロアパッドに変更すると低音の量感が一気に増します。

ただ、全体的にボヤけた印象になり、個人的にベロア製のイヤーパッドはあまり好みではありませんでした。

装着感も合皮製の方が好みです。

もぶる

本記事内の感想は、全て合皮製イヤーパッドを使った際のものです。

音の広がりと音抜けの良さも好印象

空間の広さはやや広いくらいに感じます。

分離感がよく、各パート・左右の音がしっかり分かれて聴こえますね。

音抜けも半開放型ということもあり良好です。

もぶる

輪郭がくっきりめな音ですが、空間の広さと分離感のよさからか、聴き疲れはしにくく感じます。

K240 MKⅡは半開放型。音漏れはするが、音抜けが良く疲れにくい

あと半開放型とあったので、開放型よりも音漏れしないと勝手に思ってましたが、普通に音漏れはしますね。

遮音性は普通の開放型よりはややある程度で、外音はしっかり聞こえます。

本体が軽量で装着感も快適。ヘッドバンド部分はややタイト

続いて、装着感の感想です。

本体の軽量さと、セルフアジャスト式ヘッドバンドによる快適な装着感

頭上はややタイトめ。自分は頭が大きめということもあって、少し窮屈さを感じることがありますね。

そのまま装着できるセルフアジャストが便利。ただ、頭上は少しタイト

ただ、長時間使っていても疲れは感じにくく、そこまでストレスなく音楽や動画コンテンツを楽しめています。

もぶる

過去に使ったAKG「Q701」は、自分の骨格とメガネとの相性が悪く、なかなか使用できないまま売却…。ただ、K240 MKⅡはメガネを着用していても、自分の場合は特に痛みを感じません。

長時間使う方にも向いているヘッドホンだと思います。

オーディオテクニカ「ATH-AD500X」と比較してみる

ath-ad500x
同価格帯の人気機種「ATH-AD500X」

開放型同士(厳密に言えばK240 MKⅡの方は半開放型)かつだいたい同価格帯ということもあり、ATH-AD500Xとどちらにしようか悩んでいる方も多いはずです。

それぞれの音や装着感などの感想は次のとおり。

音の傾向など装着感など
AKG
K240 MKⅡ
・モニター寄りのサウンド
・各音がしっかり分離する
・少し硬さがあり、やや無機質でクールめの音
・空間はやや広め
・やや音量が取りにくい
・軽めの装着感
・やや頭上がタイト

・リケーブル可能
・メガネOK
オーディオテクニカ
ATH-AD500X
・リスニング寄りのサウンド
・音にほどよくまとまりがある
・柔らかさがあり、有機的でノリの良い音
・空間は広め
・音量が取りやすい
・軽めの装着感
・頭上にゆとりがある

・リケーブル不可
・メガネOK
※2つのヘッドホンを比べての感想です

ざっくり言うと、クリアなモニター寄りの音が好きな方はK240 MKⅡまとまりのあるリスニング寄りの音が好きな方はATH-AD500Xが良いと思います。

もぶる

装着感はどちらも良いですが、個人的には頭上にゆとりのあるATH-AD500Xの方が好みです。

ATH-AD500Xのレビューも行っていますので、よろしければぜひ…!

AKG K240 MKⅡ レビュー まとめ:自宅用の有線ヘッドホンを探している方におすすめ

ヘッドバンド部分のAKGの文字も良い感じ

今回はAKGの人気ヘッドホン「K240 MKⅡ」を使った感想を書いてきました。

K240 MKⅡは下記のような方におすすめです。

AKG K240 MKⅡはこんな方におすすめ!
  • フラットめのすっきりした音が好きな方
  • 半開放型のヘッドホンを試してみたい方
  • 動画等で人の声をしっかり聴きたい方
  • 長時間使えるヘッドホンを探している方
もぶる

変なクセがない分、さまざまなジャンルに対応しやすく感じます。特に中音域の質感がよく、歌声や人の声をしっかり聴きたい方にはぴったりです。

半開放型のヘッドホンを試したい方はぜひ…!